アカデミー賞

映画をあまり詳しくない人でも「アカデミー賞」という言葉を一度は聞いたことがあると思います。
アカデミー賞とは1927年に設立されたアメリカの映画賞です。

1920年代、ハリウッドの撮影所では小道具係や照明係などの専門職が中心となって労働組合を結成し、労働条件の改善などを求め、経営陣と対立していました。
それに対して危機感をもったのが、当時権力をもっていたMGM映画副社長兼総支配人のルイス・B・メイヤーでした。つまりアカデミー賞設立当初はこれらの労働組合対策の為に作られたのです。それが「優れた業績に対する表彰」という現在のアカデミー賞に近い形に変わっていきました。

第1回授賞式は1929年にハリウッドのルーズベルトホテルで開催されました。
その後1952年にテレビ中継が始まると、現在のようなショー的な要素が強まり、映画界最大のイベントへと発展していきました。
世界にはアカデミー賞以外にも著名な映画の式典がありますがアカデミー賞がなぜここまで注目されるのかご紹介します。

まずアカデミー賞の選考方法が他映画の式典と異なりアカデミー協会員全員が投票権を持っています。つまり監督・俳優・女優等からプロデューサー、監督、脚本家等で構成しています。

賞の選出は各部門ごとに該当会員の投票で候補をあげ、その候補の中からアカデミー全会員が最終投票を行なって決めます。
受賞者には通称「オスカー」と呼ばれる金色の像が授与され、賞金は出ない。賞金の代わりに名誉や肩書、知名度等の付加価値が付きます。

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