映画館
日本の映画館はどれくらいの数があるかご存じでしょうか。
日本の映画館は1955年をピークに減少をはじめ。1993年が最も少なく1,734スクリーンでした。ちなみに最も多かったのが1960年の7,457スクリーンで、最も少ない時の約4倍くらいありました。
1990年代後半から徐々にスクリーンの数も増えていき、2018年は3,561スクリーンまで増えてきました。
また特徴的なのが現在のスクリーンは約9割がシネコン(シネマコンプレックス)で、、通常映画のスクリーンは極めて少なくなりました。
この「シネコン」とは1つの映画館に複数のスクリーン(基本的に5つ以上のスクリーンがあること)をもつ大型映画館の事をいいます。代表的なシネコンとして「TOHOシネマズ、イオンエンターテイメント、MOVIX、ユナイテッド・シネマ、109シネマズ、T・ジョイなどがあります。
従来の映画館とシネコンの違いについてこの規模の大きさ以外にも大きく3つあります。1つ目は「映画館の構造」です。シネコンにいったことがある人ならイメージしやすいと思いますが、シネコンには売店やロビー、入り口、映写室などがそれぞれ別々になっており、スクリーンもスクリーン1、スクリーン2など数字で分けれられています。
また完全入替制で原則指定席です。
また椅子もゆったりとしたものが多く、長時間映画でも体に大きな負担がかからないようになっており、映写室の傾斜が大きくどの席からでも見やすくなっています。2つ目が上映スケジュールです。
シネコンは1つの映画館に100席未満の小さな部屋のものから、500席以上の大規模な部屋まであります。そこで人気の作品は座席の多いスクリーンで会場で放映し、公開してから時間の経過した映画や、話題性の少ない映画は小規模スクリーンで公開したりと柔軟な放映が出来るようになっています。
最後に立地です。
シネコンの多くはショッピングモールやスーパーマーケットなどの大型商業施設と併設されている事が多く、運営側には買い物客と映画を見に来る客の相乗効果で売上げが期待できるというメリットがあります。
また、客側としても施設の大型駐車場を利用できることから、地方の若者やファミリー層など、車移動が中心の人たちがよく訪れるようになりました。
都道府県別の数ではやはり東京が最も多く、次が愛知県、そして神奈川県と大阪府が同率となっており、やはり人口に比例しています。