シネマ

「シネマ」は、フランス語で映画の意味である(現在の口語フランス語では映画作品をフィルムfilmと呼び、シネマは映画館の意味になる)。リュミエール兄弟が開発したシネマトグラフの「シネマト」から派生したと言われている。アメリカではアート作品を「シネマ」と呼び、娯楽作品には「ムービー」と区別して呼ぶ傾向がある。
今日では一般的にシネマ、と言うと映画館のことを指す。映画館は、新作映画を全国規模で一斉に上映する封切館(ロードシアター)と、独立系の新作映画を上映するミニシアター、旧作映画を主体に上映する名画座に大きく区分される。
また、映倫が定めるレイティングに従い、R-18指定の映画を中心に上映する映画館を「成人映画館」、それ以外の映画が主であるものを「一般映画館」と区分することがある。

映画館

封切館は大手映画会社によって築かれた全国規模のネットワークが出来ており、テレビのネットワーク同様、原則としてネット元の映画会社が選択した映画を上映する映画館である。この場合、ある程度のヒットを想定している。
封切館より立地の劣る区域には、封切館から1~2週間遅れで新作を上映する二番館というものもあり、更に遅れて上映する三番館というものも存在した。
二番館、三番館では二本立てや三本立ての興行が一般的で、映画会社も特定の1社ではなく複数の会社の作品を取り混ぜて興行することも多かった。
独立系映画会制作・輸入の新作映画など小規模での公開を前提とした映画を上映する映画館を「ミニシアター」、旧作映画を主体に上映する映画館を「名画座」と呼ばれている。名画座はレンタルビデオやDVDの普及により減少傾向にある。
1980年代後半以降、シネマコンプレックス(シネコン)と呼ばれる、複数スクリーンを持つ大型映画館が増えている。ショッピングモールなどと併設して郊外に建設されるケースが多い。

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